  | ■NHKのパチンコ依存症追跡番組「追跡 ! 真相ファイル」
 |  | | |  27日、NHKテレビ第1「追跡! 真相ファイル」で、パチンコ依存症の問題が取り上げられた。内容的には、30分番組にしては、中身の濃い内容になっていた。あえて注文をつけるなら、夜の10時56分からではなく、せめて8時、9時の時間帯に放映してほしかった。内容が充実していたからである。
韓国へも出向いて、取材していたことが良かった。日本のメディアで、韓国に出向いてテレビカメラを回して、韓国がパチンコを全廃したことを取材したのは始めである。
2010年6月7日の、『朝日新聞』の記事が出鱈目であったことが、NHKの取材でも証明された。拙著『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』に書いたことが正しいことも明らかになって、正直うれしい報道番組であった。
6月7日の『朝日新聞』では、POKKAなる人物にこう語らせいる。記者がー韓国は「国民を堕落させるとしてパチンコを全廃した」との発言もありました。この記者の質問に対してこのように答えている「これは間違いです。日本のパチンコ台の液晶演出が使われているが、お金を入れ、ただ図柄がそろうのを眺めているだけの「メダルチギ」というものです。しかも韓国政府が良心的な政策判断をして廃止したのではない。ノ・ムヒョン大統領の親族がメタルチギをめぐる許認可にかかわっていたとされる疑獄事件が主な原因です。韓国がメタルチギを全廃したことと、パチンコと何の関係があるんですか」と発言させている。
この発言を見るまでもなく、韓国がパチンコ(メタルチギ)を全廃したことを認めたくなくて、朝日に出鱈目な記事を書かせたことになる。NHKの番組でも、韓国でパチンコで通じていたし、ソウルへ行ったことがある人はご存じと思うが、日本語のパチンコで通じる。
番組では、パチンコ台を没収した倉庫(拙著でも書いている)にも潜入していたが、記者が現地の担当者に「これは日本のパチンコ台ではないですか」と驚いて質問していた。
日本のパチンコ台である、「海物語」や「ヤマト2」などを改造して使っていたのである。日本のように玉は出ないが、玉の代わりに商品券が出るように改造していた。韓国当局は、日本のパチンコ台をそのままで許可することは、プライドが許さなかったからである。
拙著『なぜ韓国は、パチンコを全廃できたのか』で書いたように、パチンコによる被害が全国に拡大し、殺人事件や自殺、借金問題が看過できない状況になったから禁止したのである。そのことを、NHKでもしっかりと取材して強調していた。
韓国のパチンコ全廃は、疑獄事件が主な原因で禁止したなどと言う、出鱈目な主張をなんで朝日新聞が書いたのか? それは、最初から業界擁護が目的で構成された紙面だからである。
そもそも、一面ほとんど全面を使い、換金が違法で、株式の上場もできないでいる業界を擁護するということは、当然のことながら見返りが無くてはやらないだろう。
なんとも酷い話である。筆者は、前著の取材では4回訪韓して、今年もカジノの取材で2回韓国を訪問しているが、朝日に登場するPOKKAなる人物は、韓国へ取材に行っての発言なのか?
今回、NHKの報道番組で証明されたように、朝日新聞は、根拠の乏しいことを確認もしないで書いたことになる。
今回、NHKの報道番組が果たした役割は大きい。ジャーナリストも入れない、パチンコ台を没収して保管している倉庫に入ったことは、画期的なことである。
韓国当局の、パチンコ台の没収は拙著でも書いたが、筆者はソウル警視庁の担当者に取材している。最初は基盤だけを没収する予定だったのが、パチンコ台そのものを没収することに変更している。基盤だけの没収では、裏でやる業者が出てくると判断したからである。
韓国は、やることが徹底している。筆者はべつに韓国の肩を持つつもりはない。竹島は日本の領土だと、いつも主張している。しかし、事実は事実として伝えなくてはいけない。
政治家も、前向きに取り組んだから全廃が成し遂げられたのである。何よりも、日本と根本的な違いがあった。それは、マスコミと政治が正常に機能していたことである。
朝日の提灯記事を読むまでもなく、日本のマスコミの体たらくはあまりにも酷すぎる。なんで朝日新聞は、事実を曲げてまでも提灯記事を書いたのか? 韓国のマスコミはキャンペーンを張ってまでも、パチンコ全廃に追い込んでいる。
その違いは、何からきているものなのか。韓国マスコミの正義を尊ぶ姿と、出鱈目な記事まで書いて法律的には違法な業界を助ける、日本の新聞の実態をしっかりと確認してほしい。現在の日本の救いようのない姿が、はっきりと証明されている。
ひとつ前の、リポートでも書かせてもらったが、日本の救いようのない姿がパチンコの問題に凝縮されていると言っても過言ではない現実がある。
それは、国会議員の堕落した実態である。パチンコ業界の、アドバイザーとして登録されていた大臣が現内閣に5人も就任していた事実である。国会の委員会で大門議員に追及されたら、全員あわててアドバイザーを辞めている。醜態以外何物でもない。
片や韓国では、国会議員たちも立ち上がりパチンコ全廃に追い込んでいる現実がある。両国の政治家の誠意の違いは、一体何からきているものなのか? 結論は、この国は一部国会議員だけではなく、マスコミまでも銭がすべての国になっているということである。
日本では、大新聞までもが銭の為に違法な業界の提灯記事を書いている。本当に救いようのない国になってしまった。朝日新聞の業界擁護の記事が、万死に値するのは、パチンコ業界が朝日が認めたとして事あるごとに引用し、宣伝に利用している実態なのである。
NHKの「追跡! 真相ファイル」は、この国にも、まだ正義が残っている事が確認できただけでも大きな価値があった。今回の、NHKの番組は最大評価したい。日本のマスコミでは初めて、韓国のパチンコ全廃を報道したことは有意義で、日本国民に真実を伝えた勇気は讃えられるべきである。
筆者の主張が正しいことが、NHKによって証明されて嬉しい。

 | | 2011/12/28 |
|